キャンプにキャリーケースを持っていくのはアリなのでしょうか。結論から言うと、しっかりと条件を満たした製品を選べば、キャンプでも十分に活躍してくれます。むしろ、荷物をひとまとめにできる利便性から、ファミリーキャンプを中心に人気が高まっているアイテムです。
とはいえ、普通の旅行用スーツケースをそのまま持っていくと、キャンプ場の悪路でキャスターが壊れたり、雨で荷物が濡れたりするリスクがあります。そこで今回は、キャンプ用キャリーケースの選び方のポイントと、実際に使えるおすすめモデルを紹介します。これを読めば、自分のスタイルに合った一台が見つかるはずです。
キャンプ用キャリーケースの選び方
キャンプ用のキャリーケースを選ぶときは、次の3つの軸を意識すると失敗しにくくなります。
- 耐久性と走行性
- 防水性の有無
- 容量と収納のしやすさ
まず、キャンプ場は砂利道や芝生、ぬかるみなど、一般の道路とはまったく違う路面が広がっています。小さなキャスターやペラペラの素材では、すぐに破損したり、引きずるのが重くなったりするので注意が必要です。また、急な雨に見舞われることも少なくありません。防水性が高いかどうかも、重要な判断材料になります。
さらに、ソロキャンプなのかファミリーキャンプなのかによって、必要な容量は大きく変わります。これらのポイントを踏まえながら、紹介する製品を見ていきましょう。
1. ザ・ノース・フェイス BCローリングダッフル
大容量モデルを探している人におすすめなのが、ザ・ノース・フェイスのBCローリングダッフルです。容量は97リッターと、ファミリーキャンプで複数人分の荷物をまとめて運ぶのにぴったりです。
素材には1000デニールのリサイクルポリエステルが使われており、耐久性が高いのも特徴です。防水性も備えているので、急な雨が降っても中身を守りやすいでしょう。また、ショルダーハーネスが付属しているため、悪路や階段などでは背負って移動することもできます。
- メリット:大容量で家族分の荷物を一つにまとめられる。防水性が高く、雨天でも安心。背負えるので悪路での移動が楽。
- デメリット:ソフトタイプのため、ハードケースほどの耐衝撃性は期待できない。価格はやや高め。
- 向いている人:ファミリーキャンプや大人数でのキャンプに行く人。雨の日や悪天候での使用を想定している人。
- 向いていない人:荷物が少ないソロキャンプの人。軽量コンパクトさを最優先する人。
- 注意点:自宅の保管スペースに収まるか、収納時のサイズを事前に確認しておきましょう。
2. キャプテンスタッグ キャリーバッグ 600D
初めてキャンプ用キャリーケースを買う人や、予算を抑えたい人には、キャプテンスタッグのキャリーバッグ 600Dが選択肢になります。価格帯は約5,000円台と、非常にリーズナブルです。
容量は33リッターから48リッターまで拡張可能で、1〜2泊のソロキャンプに適したサイズ感です。また、引く・持つ・背負うの3Wayで使えるので、キャンプ場の悪路では背負って移動するなど、臨機応変に対応できます。
- メリット:コストパフォーマンスが非常に良い。コンパクトでソロキャンプに最適。状況に応じて持ち方を変えられる。
- デメリット:容量が小さめで、荷物の多いキャンプには不向き。防水性の記載がない。
- 向いている人:キャンプにキャリーケースを使うのが初めての人。ソロキャンプや1〜2泊のショートキャンプが中心の人。
- 向いていない人:ファミリーキャンプで大量の荷物を運ぶ人。高い防水性を求める人。
- 注意点:防水性が明記されていないため、雨天時は別途レインカバーなどを用意するとよいでしょう。
3. アウトドアプロダクツ Wホイールキャリーケース (OD-0808)
ハードタイプで丈夫なキャリーケースを探している人には、アウトドアプロダクツのWホイールキャリーケースが候補になります。ABS樹脂とポリカーボネートを使用しており、軽量ながら耐久性が高いのが特徴です。
容量は40リッターと66リッターの2サイズ展開で、さらに拡張機能も付いています。キャンプの帰りにお土産や買い足した荷物が増えても、ある程度対応できるのは便利なポイントです。YKKファスナーを採用している点も、長く使ううえで安心できます。
- メリット:丈夫で中身を衝撃から守りやすい。拡張機能で帰りの荷物増加に対応できる。カラーバリエーションが豊富。
- デメリット:ソフトタイプに比べて重量がある(40Lモデルで約3.2kg)。容量以上の荷物を無理に詰め込むと閉まらない可能性がある。
- 向いている人:調理器具やランタンなど、割れ物や衝撃に弱いギアを運ぶ人。帰りのお土産などで荷物が増えることが分かっている人。
- 向いていない人:とにかく軽量なキャリーを求めている人。ソフトタイプのような外側ポケットの便利さを重視する人。
- 注意点:拡張機能を使うときは、無理に詰め込みすぎないようにしましょう。飛行機の預け入れなど重量制限がある場合は、総重量にも気を配ってください。
4. モンベル ウィーリーダッフル 90
コストパフォーマンスと大容量を両立したい人には、モンベルのウィーリーダッフル 90も選択肢のひとつです。容量は約90リッターで、ファミリーキャンプでも使いやすいサイズ感です。
使わないときはコンパクトに折りたためるので、自宅での収納スペースを節約できるのも魅力です。アウトドアブランドとしての信頼性もあり、長く愛用したい人に向いています。
- メリット:収納性に優れている。大容量でファミリー向け。アウトドアブランドならではの信頼性がある。
- デメリット:ソフトタイプのため、ハードタイプよりは耐衝撃性が劣る可能性がある。
- 向いている人:コスパの良い大容量キャリーを探している人。自宅の収納スペースを節約したい人。
- 向いていない人:高い耐衝撃性を求める人。ブランドデザインよりも機能性を徹底的に追及する人。
- 注意点:折りたたんだときのサイズや、背負えるかどうかなど、詳細なスペックは購入前に公式サイトで確認することをおすすめします。
5. L.L.Bean アドベンチャー・ローリング・ダッフル 95L
L.L.Bean アドベンチャー・ローリング・ダッフル 95L
高い防水性能を重視する人には、L.L.Beanのアドベンチャー・ローリング・ダッフルが候補になります。容量は約95リッターと大容量で、消防ホースからの水圧にも耐えうるという防水性能が大きな特徴です。
雨天はもちろん、川沿いや水辺でのキャンプでも中身をしっかり守ってくれます。耐久性も非常に高いため、悪条件での使用が多い人に向いているでしょう。
- メリット:防水性能が非常に高い。雨天や水辺での使用でも中身を守る。耐久性に優れている。
- デメリット:防水性を重視した分、価格が高めになる傾向がある。素材が硬めの場合がある。
- 向いている人:雨天を気にせずキャンプを楽しみたい人。川沿いなどの水辺でキャンプをする人。
- 向いていない人:価格を重視する人。普段使いも兼ねて使いたい人(アウトドア色が強いデザインの場合)。
- 注意点:防水性が高い反面、通気性は低い可能性があるため、濡れたものを長時間入れっぱなしにしないようにしましょう。
キャンプ用キャリーケースに関するよくある疑問
ここからは、キャンプ用キャリーケースを検討するうえで、よく聞かれる疑問に答えていきます。
キャンプにキャリーケースは本当に使えるの?
はい、使えます。ただし、条件があります。それは「キャンプ場の悪路に耐えられる製品を選ぶこと」です。普通の旅行用スーツケースは、舗装された道路を想定して作られているため、砂利道や芝生の上ではキャスターがすぐに壊れてしまうことがあります。
今回紹介したモデルは、いずれもアウトドアブランドから出ているか、アウトドアでの使用を前提に設計されているため、比較的安心して使えます。とはいえ、どんなに丈夫な製品でも使い方には注意が必要です。無理に引きずったり、過積載にしたりしないようにしましょう。
ソロキャンプにはどのくらいの容量が適しているの?
ソロキャンプや1〜2泊のショートキャンプであれば、50リッター以下が目安になります。例えば、今回紹介したキャプテンスタッグのキャリーバッグは33〜48リッターで、ソロキャンプに適したサイズです。
一方、ファミリーキャンプや2泊以上の長期キャンプであれば、50リッター以上、できれば90リッター前後の大容量モデルを選ぶと、テントやシュラフなどの大型ギアもまとめて運びやすくなります。
ハードタイプとソフトタイプはどっちがいいの?
それぞれにメリットとデメリットがあります。ハードタイプは衝撃に強く、中身をしっかり保護したい場合に向いています。特にランタンや調理器具など、割れ物を運ぶことが多い人には安心です。
一方、ソフトタイプは軽量で、外側にポケットが付いていることが多く、ちょっとした小物をすぐに取り出せる利便性があります。また、使わないときにコンパクトに折りたためるモデルも多いです。どちらを選ぶかは、運ぶ荷物の種類と、収納スペースの有無で判断するとよいでしょう。
防水性はどのくらい必要なの?
キャンプは天候が変わりやすいので、撥水加工や防水性がある製品を選ぶと安心です。ただし、完全防水を謳う製品は稀で、多くは「防水加工」や「撥水」のレベルにとどまります。
今回紹介したL.L.Beanのアドベンチャー・ローリング・ダッフルは特に高い防水性能を持っていますが、それ以外のモデルも、急な雨くらいであれば十分対応できる撥水性を備えています。ただ、どれだけ防水性が高くても、長時間の豪雨や水没には対応できないので、その点はあらかじめ理解しておきましょう。
まとめ:自分のキャンプスタイルに合ったキャリーケースを選ぼう
キャンプにキャリーケースを持ち込むのは、決して特別なことではありません。むしろ、荷物をコンパクトにまとめて移動できるため、快適なキャンプ体験につながります。
大事なのは、自分のキャンプスタイルに合った製品を選ぶことです。
- ファミリーキャンプで大容量がほしいなら、ザ・ノース・フェイスやモンベル、L.L.Beanの大容量モデル
- 予算を抑えてソロキャンプから始めたいなら、キャプテンスタッグのエントリーモデル
- 衝撃に強く、割れ物を守りたいなら、アウトドアプロダクツのハードタイプ
それぞれの特長を比較しながら、自分の用途に合った一台を見つけてください。キャンプ場の悪路では無理な引きずり方をしない、雨の日はカバーを使うなど、使い方にも少し気をつけるだけで、長く愛用できる相棒になるはずです。
まずは、今回の選び方のポイントを参考にしながら、候補を絞ってみてはいかがでしょうか。
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