「機材を守るために、もっと頑丈なキャリーケースが欲しい」。カメラマンや映像クリエイター、アウトドア愛好家の方なら、そんな悩みを持ったことがあるかもしれません。そんなときに名前が上がるのが、ペリカン(Pelican)のキャリーケースです。
でも、いざ購入を検討しようとすると、ProtectorやAir、Stormなどシリーズがたくさんあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。しかも値段も決して安くないので、失敗はしたくないところです。
この記事では、ペリカンのキャリーケースの基本から、各シリーズの特徴、選び方のポイントまでを詳しく解説します。購入を迷っている方が、自分にぴったりのモデルを見つけるための判断材料としてお役立てください。
ペリカンのキャリーケースとは?プロが信頼する理由
ペリカン(Pelican Products, Inc.)は1976年にアメリカで設立された、プロフェッショナル向け保護ケースの世界的リーダーブランドです。日本にはPelican Products株式会社が拠点を置き、正規製品の輸入・販売を行っています。
ペリカンのキャリーケースがこれほどまでに支持される理由は、「耐久性」「防水性」「防塵性」の3つにあります。特にIP67規格の防水・防塵性能を持ち、水深1メートルに30分間沈めても内部に水が浸入しないという、高い保護性能を誇ります。
また、米軍をはじめとするプロフェッショナルや、世界の報道カメラマンたちが現場で使い続けてきた実績も、このブランドの信頼性を裏付けています。空港の荷物搬送で乱暴に扱われても、過酷な野外撮影で雨や砂塵にさらされても、中の機材を守ってくれる——そんな「絶対的な安心感」が、ペリカンケースの最大の価値と言えるでしょう。
キャリーケース ペリカンの主要シリーズを比較
ペリカンのキャリーケースには大きく分けて、Protector、Air、Storm、そして比較的新しいTRVLシリーズがあります。それぞれに異なるコンセプトと特徴があるので、自分の使い方に合ったシリーズを選ぶことが大切です。
1. ペリカン Protectorシリーズ|最高レベルの堅牢性
Protectorシリーズは、ペリカンケースの中でも最も伝統的で、最高レベルの堅牢性を誇るモデルです。重厚な外観とゴツいラッチが特徴で、見るからに「頑丈そう」な印象を与えます。
- 特徴:極めて高い耐久性、IP67防水防塵、頑丈なラッチ
- メリット:過酷な環境でも機材を確実に保護する
- デメリット:どうしても重量が大きくなる
- 向いている人:保護性能を何よりも最優先するプロフェッショナル
- 向いていない人:軽量性を重視する人、頻繁に持ち運ぶ人
- 注意点:空の状態でも重さがあるため、持ち運びに体力を要します
代表的なモデルであるPelican Protector 1510は、機内持ち込み可能なサイズでありながら、プロのカメラマンが愛用する定番中の定番です。
2. ペリカン Airシリーズ|軽量性と堅牢性の両立
Protectorシリーズの耐久性はそのままに、最大40%の軽量化を実現したのがAirシリーズです。専用開発された軽量素材を使用し、従来のペリカンケースのイメージを覆す軽さを実現しました。
| モデル | 重量(空) | 機内持ち込み |
|---|---|---|
| 1535 Air | 約3.9kg | 対応 |
- 特徴:軽量素材を使用しながら高い保護性能を維持
- メリット:持ち運びが格段に楽になる。出張や旅行に最適。
- デメリット:Protectorシリーズに比べると、角部分の厚みが若干薄くなる
- 向いている人:頻繁に持ち運ぶ必要がある人、出張が多いビジネスパーソン
- 向いていない人:最も過酷な環境で使用する人
- 注意点:Protectorシリーズよりも価格が高めに設定されていることが多い
実際にAirシリーズを使っている人からは「Protectorから乗り換えたら、体への負担が劇的に減った」「今まで諦めていた機材も持ち運べるようになった」といった声が多く聞かれます。頻繁に移動する方には、この軽さが大きなアドバンテージになるでしょう。
3. ペリカン Stormシリーズ|操作性とデザイン性
Stormシリーズは、Protectorシリーズとは異なるデザインとホイール構造を持つモデルです。ホイールの接地面が小さく設計されているため、硬い地面での操作性に優れています。
- 特徴:独自のホイールデザイン、スタイリッシュな外観
- メリット:コンクリートなどの硬い地面での引き回しがスムーズ
- デメリット:砂地や不整地ではケースが沈みやすい可能性がある
- 向いている人:主に都市部やスタジオなどの硬い地面で使用する人
- 向いていない人:砂地や山道など不整地で使用する人
- 注意点:ホイールの形状がProtectorシリーズとは異なるため、使用環境を考慮する必要がある
4. ペリカン TRVL Aegisシリーズ|新たなトラベルスタイル
比較的新しいシリーズとして注目を集めているのが、ペリカン TRVLのAegisシリーズです。外側にはCorduraファブリック、内側にEVAシールドを採用したハイブリッド構造で、従来のハードケースのイメージを一新するモデルです。
- 特徴:ハードとソフトのハイブリッド構造、軽量で柔軟性がある
- メリット:ハードケース並みの保護力と、柔らかさ・軽さを両立
- デメリット:従来のペリカンケースのような無骨なハードケースを期待すると印象が異なる
- 向いている人:ビジネスやカジュアルな旅行者、スタイリッシュなデザインを好む人
- 向いていない人:従来のペリカンケースのような頑丈なハードケースを求める人
- 注意点:新しいシリーズのため、長期的な耐久性に関する情報はまだ少ない
価格はモデルにより異なり、例えば「32″ Aegis Rolling Hybrid Duffel Check-In」は税込110,000円ほどで販売されています。新しさと機能性を求める方には魅力的な選択肢と言えるでしょう。
5. 小型ケース(1120 / 1150)|ガジェット保護にも
キャリーケースだけでなく、ペリカンには小型の防水ケースも豊富にラインアップされています。スマートフォンやコンパクトカメラ、小型の機材を守るのにぴったりです。
- 特徴:コンパクトで持ち運びやすい、豊富なカラーバリエーション
- メリット:小物をしっかり保護できる
- デメリット:大型機材は収納できない。ラッチ部分は局所的な荷重に弱いことがある
- 向いている人:スマホ、カメラ、鍵などの小物を保護したい人
- 向いていない人:大きな機材を収納したい人
- 注意点:防水ケースとしての気密性が高いため、内部で結露が発生することがある。重量物を上に載せるとラッチが破損する恐れがある
川下りなどのアウトドアシーンでは、Pelican 1120でもボートの上では少し邪魔に感じることもあるようです。使用シーンに合わせたサイズ選びが重要です。
キャリーケース ペリカンの選び方|自分に合ったモデルを見つけるポイント
数あるペリカンのキャリーケースの中から、自分に最適なモデルを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
まずは「使用シーン」を明確にする
ペリカンケースを選ぶうえで、最も重要なのは「どこで」「どのように」使うのかを具体的にイメージすることです。
- 過酷な野外撮影や海外取材がメインなら、Protectorシリーズが最有力候補になります。
- 国内出張や都市部での移動が中心なら、軽量なAirシリーズがおすすめです。
- スタジオと現場の往復がメインなら、Stormシリーズの操作性が生きるでしょう。
- ビジネス旅行や観光旅行が目的なら、TRVLシリーズも検討範囲に入ります。
次に「収納したい機材」を考える
「何を入れるか」も、サイズ選びでは欠かせない視点です。
カメラボディにレンズ数本、ノートパソコン、アクセサリー類……。実際に収納する機材を並べてみて、必要な内寸を把握しましょう。ペリカンケースは内装をカスタマイズできるモデルが多いので、フォームを自分でカットして機材にぴったり合わせることができます。この自由度の高さも、ペリカンケースの大きな魅力です。
「重量」は忘れがちな落とし穴
ProtectorシリーズのPelican Protector 1510は、空の状態で約5.4kgもあります。そこに機材を詰め込めば、簡単に10kgを超えます。航空会社の機内持ち込み重量制限(多くの場合7〜10kg)を超える可能性も考慮しなければなりません。
一方、Pelican Air 1535は約3.9kgなので、同じ機材を入れても約1.5kg軽くなります。この差は、長時間の移動では大きな違いになって表れます。
「機内持ち込み」か「預け入れ」か
多くの方が気になるのが、機内持ち込みの可否です。ペリカンのキャリーケースにも、機内持ち込み可能なサイズのモデルがあります。
- 機内持ち込み対応:Protector 1510、Air 1535など
- 預け入れ推奨:それ以上の大型モデル
旅行のスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
ペリカンケースに関するよくある疑問
Q1. ペリカンケースは本当に壊れないの?
ペリカンケースは非常に頑丈ですが、「絶対に壊れない」わけではありません。特にハンドルやラッチなどの可動部は、長期間の使用や強い衝撃で破損することがあります。
ただ、ペリカンの正規品には永久保証(一部対象外あり)が提供されているため、万一の際にもサポートを受けられる点は大きな安心材料です。購入する際は正規販売店で、保証内容をしっかり確認することをおすすめします。
Q2. 防水性能はどのくらい?
ペリカンケースはIP67規格の防水・防塵性能を持っています。これは「水深1メートルに30分間沈めても内部に水が浸入しない」という国際規格です。雨や水しぶきはもちろん、うっかり水没させてしまった場合でも、内部の機材を守ってくれる可能性が高いです。
ただし、これは「完全防水」を意味するものではありません。ラッチの閉め忘れや経年劣化でシール性能が落ちることもあります。定期的なメンテナンスを心がけましょう。
Q3. フォームは自分でカットできる?
多くのペリカンケースには「Pick N Pluck(ピック・アンド・プラック)」フォームが採用されています。これは、あらかじめキューブ状に切れ目が入っているフォームで、収納したい機材の形に合わせて手でちぎってカスタマイズできるものです。
より精密なカスタマイズを求める方には、TrekPakという仕切りシステムも用意されています。機材にぴったりフィットする内装を作れるので、輸送中のズレや衝撃をより効果的に防げます。
Q4. 正規品と類似品の見分け方は?
ペリカンケースは人気ブランドだけに、類似品や模倣品も出回っています。正規品を確実に入手するには、以下の点を確認するとよいでしょう。
- ペリカンのロゴが正しく刻印されているか
- 正規販売店(公式サイトで確認可能)から購入する
- 異常に安い価格帯のものは疑う
- 保証書や正規品であることを示す書類が付属しているか
高額な買い物だからこそ、安心して購入できるルートを選びましょう。
まとめ:あなたにぴったりのキャリーケース ペリカンを見つけよう
キャリーケース ペリカンは、単なる「スーツケース」ではありません。大切な機材を、過酷な環境から守るための「プロフェッショナルツール」です。
- Protectorシリーズ:最高の堅牢性を求める方に
- Airシリーズ:軽量性と堅牢性を両立したい方に
- Stormシリーズ:操作性とデザインを重視する方に
- TRVLシリーズ:新しいスタイルのトラベルケースをお探しの方に
価格や仕様は変更される場合がありますので、購入前には必ず公式サイトや正規販売店で最新情報を確認してください。口コミ情報も参考程度にとどめ、自分の目的や使用環境に合ったモデルを選ぶことが、後悔しない買い物のコツです。
ペリカンのキャリーケースは、一度手にすれば長く使い続けられる道具です。この記事での比較や選び方のポイントを参考に、あなたにぴったりの一台を見つけてください。

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