キャリーケースを買ったはいいけれど、「これ、本当に機内に持ち込めるサイズなのかな?」と不安になったことはありませんか?
あるいは、ネットで新しいスーツケースを探しているときに、サイズ表記の見方がいまひとつ分からなくて困った経験はないでしょうか。
キャリーケースのサイズは、ただ「高さ」や「幅」を適当に測ればいいというものではありません。実は、メーカーが表示しているサイズと、航空会社がチェックするサイズには、しっかりとしたルールがあります。
この記事では、キャリーケースのサイズを正しく測る方法を、公式の定義をもとにわかりやすく解説します。これを読めば、空港で「サイズが合いませんでした」というトラブルを避けられるようになりますよ。
キャリーケースのサイズ表記の基本ルール
まず最初に知っておきたいのが、キャリーケースのサイズ表記には「外寸」という考え方が使われるということです。
一般的なバッグやリュックとは違い、キャリーケースのサイズはメーカーごとに決まったルールで表示されています。代表的なスーツケースメーカーであるエース株式会社の公式サイトでも、この「外寸」という単位でサイズが案内されています。
キャリーケースのサイズは、「高さ(縦)×幅(横)×奥行(マチ幅)」の順番で表記されるのが基本です。たとえば「55×40×25cm」と書かれていたら、高さが55cm、幅が40cm、奥行きが25cmという意味になります。
ここでとても大切なのが、外寸にはキャスター(車輪)やハンドル、突起部分がすべて含まれるという点です。本体のボックス部分だけを測る「内寸」や「本体サイズ」とは違いますから、注意してくださいね。
また、メーカーによっては1cm未満の端数は切り上げて表示するルールもあります。たとえば実測で54.2cmだった場合でも、メーカー表記は55cmとなることがあるんです。
航空会社がチェックする「総外寸」とは
キャリーケースのサイズを測るときに、もう一つ知っておきたいのが「総外寸」という言葉です。
航空会社が預け入れや機内持ち込みの可否を判断するときには、この総外寸が基準になります。総外寸とは、簡単に言うと「ハンドルからキャスターまで、ケースの一番外側の突起をすべて含んだサイズ」のことです。
つまり、ハンドルを収納した状態で測るのはもちろん、キャスターやケースの表面にある少しの膨らみも含めて測定する必要があります。
「本体のサイズは大丈夫だったのに、空港で測ったらアウトだった」という口コミをたまに見かけますが、それは総外寸ではなく本体だけを測ってしまったケースが多いようです。
実際にLCC(格安航空会社)ではサイズチェックが厳しいことで知られています。1cmの差で追加料金が発生することもあるので、測るときは「余裕をもって」が鉄則です。
キャリーケースのサイズの正しい測り方
それでは、実際にキャリーケースを測る手順をステップごとに見ていきましょう。
測る前に準備すること
まずはキャリーケースをまっすぐな床の上に置いて、ハンドルはすべて収納した状態にします。伸縮ハンドルは一番短い状態に戻しておいてください。また、キャスターがきちんと床に接していることも確認しましょう。
高さ(縦)の測り方
高さは、キャスターの一番下のポイントから、本体のてっぺん(ハンドルを含む)までの垂直距離を測ります。
このとき、キャスターが床にしっかりついている状態で、一番高い位置にある突起がどこかを確認してください。トップハンドルや引き手のベース部分も含まれますから、目視で一番高い場所を選んで測るのがポイントです。
幅(横)の測り方
幅は、キャリーケースを正面から見たときの左右の一番外側のポイントを測ります。
本体の膨らみやサイドハンドル、ポケットのファスナー部分なども含まれます。キャリーケースによっては左右非対称なデザインもありますから、両方の外側をしっかり確認してから測定してください。
奥行(マチ幅)の測り方
奥行きは、キャリーケースを横から見たときの前後の一番出っ張った部分を測ります。
ここで注意したいのが、エキスパンド機能(拡張機能)がついているケースです。エキスパンド機能とは、ファスナーを開けて収納容量を増やせる仕組みのことを指します。
エキスパンド機能付きのキャリーケースは、「D13/18cm」のような表記がされることがあります。これは、通常時が13cm、拡張時が18cmという意味です。航空会社のサイズチェックでは、拡張した状態で測られることがあるので、最大時を基準に考えておくのが安心です。
機内持ち込みと預け入れのサイズ目安
キャリーケースのサイズを正しく測れるようになったら、次は「どのサイズなら機内に持ち込めるのか」を確認しておきましょう。
航空会社ごとに細かいルールは異なりますが、一般的な目安として以下の基準がよく使われます。
機内持ち込み(キャリーオン)サイズ
多くの航空会社で採用されている機内持ち込みの目安は、3辺合計が115cm以内です。具体的な寸法で言うと「55×40×25cm」程度のサイズが目安になります。
ただし、これはあくまで一般的な基準です。JALやANAなどのフルサービスキャリアと、LCCでは規定が異なることがあります。たとえば、ジェットスターやピーチなどのLCCは、55×40×25cmよりもやや厳しめのサイズを設定しているケースもあります。
預け入れ(受託手荷物)サイズ
無料で預け入れができるサイズの目安は、3辺合計が158cm以内です。こちらも航空会社によって多少の差がありますが、多くの場合この範囲に収まっていれば追加料金なしで預けられます。
3辺合計が158cmを超えると「超過サイズ手荷物」として扱われ、追加料金が発生することがあります。特に大きなサイズのキャリーケースを購入するときは、利用予定の航空会社の規定を事前にチェックしておくことをおすすめします。
サイズを測るときのよくある失敗
キャリーケースのサイズを測るときに、多くの人がやりがちな失敗をいくつか紹介します。
キャスターを含めない
一番多い失敗が、キャスターを本体の一部としてカウントせずに測ってしまうことです。キャスターの高さは2〜5cmほどありますから、これを含めないと実際よりもかなり小さく見えてしまいます。
ハンドルを伸ばした状態で測る
ハンドルは収納した状態で測るのが正解です。伸ばした状態で測ると、当然ながら高さが大きくなってしまいます。
エキスパンド機能を考慮しない
エキスパンド機能を使う予定があるなら、拡張した状態で測ることを忘れずに。特に帰りはお土産が増えて拡張するケースも多いので、往路だけで測ってしまうと復路でトラブルになりかねません。
端数処理を忘れる
実測が54.5cmだったとしても、メーカー表記や航空会社のチェックでは切り上げられることがあります。余裕をもって測ることが大切です。
サイズ選びで迷ったときの考え方
「どのサイズのキャリーケースを選べばいいのかわからない」という方もいるでしょう。
旅行の日数やスタイルによって適切なサイズは変わります。目安として、1泊あたり約10リットルの容量が必要だと言われています。たとえば3泊の旅行なら30リットル程度、1週間の旅行なら70リットル程度が目安になります。
ただし、これはあくまで目安です。荷物の多い方や、お土産をたくさん買う予定がある方は、ひと回り大きいサイズを選んでもよいでしょう。
また、頻繁にLCCを利用する方は、機内持ち込みサイズのキャリーケースをメインにするのがおすすめです。預け入れ待ちの時間が省けますし、何より追加料金を気にしなくて済みますからね。
航空会社の規定を確認する際の注意点
この記事では航空会社のサイズ制限の一般的な目安をお伝えしましたが、実際に旅行する際は必ず利用予定の航空会社の公式サイトで最新の規定を確認してください。
航空会社のサイズ制限は、時期や路線、搭乗クラスによって変わることもあります。特に国際線と国内線で異なる場合もあるので、複数の航空会社を比較する方はそれぞれの公式情報をチェックする習慣をつけましょう。
また、重量制限も合わせて確認することをおすすめします。サイズはクリアしていても、重量オーバーで追加料金が発生することもありますからね。
まとめ
キャリーケースのサイズは、以下のポイントを押さえて測れば正確に把握できます。
- メーカー表記は「外寸」が基本で、キャスターやハンドルを含む
- 航空会社がチェックするのは「総外寸」(すべての突起を含んだサイズ)
- 測るときはハンドルを収納し、キャスターを床につけた状態で行う
- 高さ・幅・奥行きの順で、それぞれ一番外側のポイントを測る
- エキスパンド機能付きは、拡張時のサイズも確認する
- 1cm未満は切り上げられることを想定して、余裕をもって測る
空港で「サイズが違いました」というトラブルは、正しい測り方を知っていれば防げます。この記事で紹介した方法を参考に、自分のキャリーケースの正確なサイズを今一度確認してみてくださいね。
そして、新しいキャリーケースを購入するときも、機内持ち込み派か預け入れ派か、どの航空会社をよく使うかといった自分のスタイルに合わせてサイズを選んでみてください。正しい知識があれば、きっと後悔しない選択ができるはずです。
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