布キャリーケースってどんなスーツケース?
スーツケースを選ぶとき、最初に迷うのが「ハードタイプにするか、ソフトタイプ(布キャリーケース)にするか」ではないでしょうか。
布キャリーケースとは、外装がナイロンやポリエステルなどの布素材でできたスーツケースのこと。ソフトキャリーバッグやソフトスーツケースとも呼ばれます。
ハードケースがポリカーボネートやABS樹脂などの硬い素材でできているのに対して、布キャリーケースは柔らかい布地が特徴です。この素材の違いが、使い勝手やメリット・デメリットに大きく影響してきます。
布キャリーケースのメリット・デメリット
布キャリーケースを選ぶ前に、まずはその特徴をしっかり押さえておきましょう。
布キャリーケースのメリット
軽量で扱いやすい
布製のスーツケースは、同じサイズのハードケースと比べて軽量なモデルが多い傾向があります。例えば、travelite スカイイ トロリーLはLサイズでも2.9kgと驚くほど軽く、機内持ち込みサイズのエース プロテカ マックスパス ソフト3に至っては2.4kgです。空港での重量制限が気になる方には大きなメリットになります。
収納の柔軟性が高い
布地の特徴として、多少無理をすれば荷物が詰め込めるという点が挙げられます。お土産が増えたり、予想以上に荷物が多くなった場合でも、布キャリーケースならファスナーの範囲で少し拡張できるモデルも多くあります。DELSEY ラスパイユにはマチ調節機能がついており、容量を調整できるのもソフトタイプならではのメリットです。
外ポケットが便利
多くの布キャリーケースには前面にポケットがついています。搭乗手続きで出し入れが必要なパスポートやチケット類、機内で使いたい本や電子機器などをすぐに取り出せるのは、旅行中に意外と大きな違いです。
傷が目立ちにくい
ハードケースは衝撃で傷がつくと目立ちますが、布キャリーケースは生地の風合いもあって傷や汚れが比較的目立ちにくいのもポイントです。預け入れ時のラフな扱いにも強めと言えるでしょう。
布キャリーケースのデメリット
耐水性が低い
布キャリーケースの最大の弱点が防水性です。基本的には撥水加工が施されていますが、ハードケースのように完全に水をシャットアウトすることはできません。突然の雨や水辺での移動には注意が必要です。特にSamsonite ビーライト 4は軽量で操作性が非常に評価されている一方、耐水性に不安があるという声もあります。
防犯面で不安がある
布キャリーケースは基本的にファスナー式です。ハードケースのようなダイヤルロック一体型のものもありますが、ファスナー部分を工具でこじ開けられてしまうリスクは、ハードケースよりは高いと言わざるを得ません。海外旅行など防犯を重視する場面では、DELSEY ラスパイユのように盗難防止用のダブルジッパーを搭載したモデルを選ぶのも一手です。
自立しにくい場合がある
布地で柔らかい分、荷物の詰め方によっては自立しにくくなることがあります。特にコンパクトなモデルは重心が安定しづらいので、その点も考慮しておくとよいでしょう。
布キャリーケースとハードケースの違い
| 比較軸 | 布キャリーケース(ソフト) | ハードケース |
|---|---|---|
| 重量 | 軽量なモデルが多い | 素材によっては重め |
| 耐衝撃性 | 衝撃を吸収しやすいが、中身の保護はやや弱い | 強い衝撃に強い |
| 耐水性 | 撥水加工はあるが完全防水ではない | 基本的に防水性が高い |
| 収納力 | 柔軟性があり、多少無理が効く | 決まった容量で拡張不可が多い |
| デザイン | カジュアルで実用的 | スタイリッシュで高級感がある |
| 防犯性 | ファスナー式が主流 | ダイヤルロック一体型が多く堅牢 |
布キャリーケースは「軽さ」「使い勝手」「収納の柔軟性」を重視する人に向いています。一方、ハードケースは「中身をしっかり守りたい」「デザイン性を重視する」という人に適しています。
布キャリーケースの選び方
サイズで選ぶ
布キャリーケースを選ぶうえで、まず決めるべきはサイズです。何泊の旅行に行くのかで必要な容量は変わってきます。
- 機内持ち込みサイズ(1〜3泊):3辺の合計115cm以内(55×40×25cm程度)、重量10kg以内が目安です。エース プロテカ マックスパス ソフト3のようなモデルが該当します。
- Mサイズ(3〜5泊):容量50L前後。国内旅行や週末の海外旅行にちょうどよいサイズです。
- Lサイズ(1週間以上):容量80L以上。travelite スカイイ トロリーLのように拡張機能付きのモデルなら、さらに荷物を増やせます。
キャスターで選ぶ
スーツケースのストレスフルな移動を左右するのがキャスターです。
- 2輪タイプ:昔ながらのタイプで、斜めに引いて使います。安定性は高いですが、小回りはききません。
- 4輪タイプ(ダブルキャスター):今の主流。縦向きのまま押して移動でき、小回りもききます。travelite スカイイ トロリーLやSamsonite ビーライト 4は静音性に優れたダブルキャスターを搭載しており、滑らかな走行が特徴です。
施錠機能で選ぶ
海外旅行ではTSロック(TSAロック)対応が必須です。これはアメリカ運輸保安局(TSA)が専用のマスターキーで開けられるロックで、アメリカ行きの便ではTSロック対応でないとロックを壊されてしまう可能性があります。
また、防犯面が気になる人は、DELSEY ラスパイユのような盗難防止用ダブルジッパーや、セキュリティファスナー搭載モデルを検討するとよいでしょう。
おすすめの布キャリーケース5選
ここからは、実際に購入を検討できる布キャリーケースのおすすめモデルを紹介します。いずれも現在販売が確認できているモデルです。
1. エース プロテカ マックスパス ソフト3
特徴
国内トップメーカーであるエースの高級ライン「プロテカ」の機内持ち込みサイズモデル。日本製ならではの丁寧な作りが魅力です。
メリット
- 機内持ち込みサイズながら容量42Lと大容量
- 2.4kgの軽量ボディ
- キャスターストッパー付きで電車内でも転がらず安心
- シンプルな内装で荷物を詰めやすい
デメリット
- 価格が6万円台と高め
向いている人
品質と機能性を妥協したくない方。機内持ち込みサイズで少しでも多くの荷物を持ちたい方。
向いていない人
予算を抑えたい方。
注意点
プロテカはエースの高級ラインであり、価格もそれなりです。長く使えるスーツケースを探している方向けです。価格や仕様は変動する場合がありますので、購入前に公式サイトでご確認ください。
2. DELSEY ラスパイユ
特徴
1946年創業のフランスの老舗ブランド「DELSEY」のソフトキャリーバッグ。撥水加工の生地と特許取得の盗難防止用ダブルジッパーを搭載しています。
メリット
- おしゃれなデザイン性の高さ
- マチ調節機能で容量変更が可能
- フロントにシューズポケットあり
- ボストンバッグのようにも持てる多機能性
デメリット
- 中価格帯から高価格帯
向いている人
デザイン性と機能性を両立したい方。特にヨーロッパ旅行など防犯面を重視する方におすすめです。
向いていない人
シンプルで無骨なデザインが好みの方。
注意点
サイズ展開やカラーは変動する可能性があります。盗難防止機能が充実している分、価格はやや高めです。
3. travelite スカイイ トロリーL
特徴
ドイツでトップシェアを誇る「travelite」の軽量ソフトケース。Lサイズでも2.9kgという驚異的な軽さを実現しています。
メリット
- Lサイズで2.9kgの超軽量ボディ
- 拡張機能付き(91L→98L)
- 静音ダブルキャスター搭載
- ドイツ国内線基準のサイズでヨーロッパ旅行に最適
デメリット
- Lサイズのため機内持ち込みは不可
向いている人
長期旅行や荷物が多く、とにかく軽量なスーツケースを優先したい方。
向いていない人
機内持ち込みサイズを探している方。
4. Samsonite ビーライト 4
特徴
世界的に有名なサムソナイトの軽量ソフトモデル。ナイロン素材を使用し、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。
メリット
- 2.5kgと軽量
- キャスターの静音性と小回りの効く操作性が非常に高評価
- TSロック&セキュリティファスナー搭載
- 10年の長期保証(条件付き)
デメリット
- 耐水性が低く、雨天時の浸水リスクあり
向いている人
静かなキャスターとスムーズな操作性を重視する方。さまざまな路面状況を移動する方にも向いています。
向いていない人
雨天時の使用や水濡れを極度に気にする方。
注意点
耐水性については、口コミでも指摘がある点です。雨の日の使用が想定される場合は、レインカバーの併用を検討すると安心です。保証内容は条件があるため、詳細は公式ページでご確認ください。
5. T&S レジェンドウォーカー アレス ソフトケース
特徴
国内ブランド「レジェンドウォーカー」の多機能コンパクトモデル。3WAY(キャリー/リュック/手持ち)で、キャスターを取り外すことも可能です。
メリット
- 小型(23L)で拡張機能あり(→32L)
- ショルダーバンド付属でリュックとしても使用可能
- 背面ループで2台持ちも可能
- 2.3kgと軽量
デメリット
- コンパクトなため、メインの旅行用というよりサブバッグ的な位置づけ
向いている人
日帰り〜1泊旅行や出張、推し活用など。手持ちの大型スーツケースと組み合わせて使いたい方に最適です。
向いていない人
数日間の旅行のメインスーツケースとして使いたい方。
注意点
他のモデルと比べるとやや特殊な製品ですので、通常のスーツケースを探している場合とは選択基準が異なります。購入前に用途をよく検討しましょう。
布キャリーケースに関するよくある質問
Q. 布キャリーケースは機内に持ち込めますか?
機内持ち込みサイズであれば可能です。目安は3辺の合計115cm以内(55×40×25cm程度)、重量は航空会社により異なりますが10kg以内が一般的です。各航空会社の規定は出発前に必ずご確認ください。
Q. 雨の日でも使えますか?
基本的な撥水加工は施されていますが、完全防水ではありません。突然の雨であれば問題ないことが多いですが、長時間の雨や豪雨では中身が濡れる可能性があります。雨天の移動が想定される場合は、レインカバーを別途用意するか、ハードケースの購入も検討しましょう。
Q. 布キャリーケースは壊れやすいですか?
ハードケースと比べると、尖ったものや強い衝撃に対する保護性能は劣ります。ただし、軽量で衝撃を吸収しやすいという特徴もあるため、頻繁に壊れるというわけではありません。大切なものや壊れやすいもの(電子機器など)を入れる場合は、内部でクッション材を使うなど工夫すると安心です。
Q. ファスナータイプは安全面で不安があります。どう選べばよいですか?
完全に安全なファスナーは存在しませんが、DELSEY ラスパイユのように盗難防止用のダブルジッパーを搭載したモデルを選ぶことでリスクを軽減できます。また、TSロック対応でファスナーを固定できるタイプもおすすめです。治安が不安なエリアに行く場合は、貴重品は身につけるか、ハードケースの使用も検討するとよいでしょう。
まとめ
布キャリーケースは、軽量で収納の柔軟性が高く、使い勝手に優れたスーツケースです。「旅行中に荷物を増やしたい」「サッと取り出せるポケットがほしい」「とにかく軽い方がいい」という人には、ハードケースよりも布キャリーケースのほうが向いているでしょう。
一方で、防水性や防犯面ではハードケースに軍配が上がります。雨の多い地域への旅行や、長期の海外旅行で高価なものを持ち歩く場合は、布キャリーケースの弱点を理解したうえで、適切な対策を取ることをおすすめします。
今回紹介したモデルは、いずれも実在が確認できている人気の布キャリーケースです。それぞれのメリット・デメリットを比較し、あなたの旅行スタイルや予算に合った一台を選んでみてください。
購入前に、価格や仕様は変動する場合がありますので、必ず公式サイトや販売ページで最新情報をご確認いただくことをおすすめします。

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