旅の準備で意外と頭を悩ませるのが、スーツケース選びではないでしょうか。「どうせ買うなら長く使えるものがいい」「デザインも機能も妥協したくない」——そんな風に考えているなら、RIMOWAは間違いなく選択肢の筆頭に挙がるブランドです。
この記事では、実際に使ってみて感じた魅力や、どのモデルを選ぶべきか、買う前に知っておきたい注意点まで、率直にお伝えしていきます。自分にぴったりの一台を見つけるための参考にしてみてください。
RIMOWAが「一生モノ」と呼ばれる理由
RIMOWAと聞くと、まず思い浮かぶのはゴツゴツとした縦溝の入ったアルミボディではないでしょうか。1898年にドイツのケルンで生まれたこのブランドは、もともと旅行用トランクのメーカーとしてスタートしました。1937年に世界初のアルミニウム製ラゲージを発表し、その後2000年にはポリカーボネート製を業界で初めて採用するなど、常にスーツケースの進化を牽引してきた存在です。
では、なぜ「一生モノ」と言われるのか。
それは素材と修理体制に秘密があります。アルミモデルは使い込むほどに味わいが増し、傷や小さなへこみすらも旅の勲章に変わっていく。さらにRIMOWAは自社修理センターを構えており、ホイールやハンドル、ロックなどのパーツ交換が可能です。2022年7月以降の正規購入品には生涯保証が付いているので、壊れたら終わりではなく、直しながら長く付き合っていける安心感があります。
アルミとポリカーボネート、どちらを選ぶか
RIMOWA選びで最初にぶつかる壁が、素材選びです。大きく分けてアルミニウムとポリカーボネートの2種類があり、それぞれに明確な特徴があります。
アルミニウムの魅力
- とにかく堅牢で、衝撃から中身をしっかり守る
- 経年変化を楽しめる唯一無二の風合い
- 空港でスーツケースを受け取るときの所有感は格別
アルミニウムの注意点
- ポリカに比べて重い(機内持ち込みサイズで約4.3kg)
- 強い衝撃でへこむことがある
- 価格が高め
ポリカーボネートの魅力
- 非常に軽量で、女性や重量制限が厳しい航空会社を利用する人に好都合
- 柔軟性があり衝撃を吸収しやすい
- 傷が目立ちにくいカラー展開が豊富
ポリカーボネートの注意点
- アルミほどの高級感はないと感じる人もいる
- 長期間の酷使で表面にくすみが出る場合がある
「重さを取るか、頑丈さを取るか」で悩む人が多いですが、正直なところ、週末旅行や国内出張がメインならアルミ、長期旅行や海外出張でとにかく軽さを優先したいならポリカ、という線引きがしっくりきます。
機内持ち込みにおすすめのモデル
ここからは具体的なモデルを見ていきましょう。まずは機内持ち込みサイズの定番から。
RIMOWA Original Cabin
RIMOWAといえばこれ、と言いたくなるアルミモデルの代表作です。溝の一本一本に職人の技が詰まっていて、所有する喜びを存分に味わえます。重さ約4.3kgは正直ずっしりきますが、空港でキャスターバッグを転がす音の静かさと滑らかさは感動ものです。中にはフレックスディバイダーという仕切りが備わっていて、パッキングした荷物が移動中に崩れにくい工夫も。
「傷がつくのが嫌だ」と思う方もいるかもしれませんが、不思議なもので、使っているうちにその傷さえも自分の旅の記録に思えてきます。どうしても気になるなら、帰国後にRIMOWAストアで磨いてもらうことも可能です。
RIMOWA Essential Sleeve Cabin
ビジネスでRIMOWAを使いたいなら、これが最強の候補です。ポリカーボネート製で軽量なうえに、前面にノートPCやタブレットがすっぽり入るスリーブポケットが付いています。保安検査でPCを取り出すストレスから解放されるのは、出張族なら誰もが共感するはず。
カラー展開も豊富で、マットブラックに加えて、落ち着いたユーカリグリーンなども登場しています。他人と被りにくい色を選べるのもこのシリーズの魅力です。
RIMOWA Essential Lite Cabin
「とにかく軽いスーツケースが欲しい」という願いを叶えてくれるのがEssential Liteです。重さは約2.8kgと、RIMOWAの中でも圧倒的な軽さを誇ります。LCCなど重量制限が厳しい航空会社をよく使う方には、この数百グラムの差が大きな余裕を生みます。
軽量化のために外装の厚みを抑えている分、アルミモデルのようなゴツさはありませんが、そのぶん取り回しが楽で、新幹線の荷棚にもスッと載せられます。女性や力に自信がない方にもおすすめしやすい一台です。
RIMOWA Original Pilot
パイロットケースから着想を得たこのモデルは、上開き式というユニークな構造を持っています。横倒しせずに中身にアクセスできるので、移動中の駅のホームや機内で書類やPCをサッと取り出したいときに重宝します。最近ではBLACKPINKのロゼやジョリン・ツァイが使用している姿も話題になり、デザイン性の高さが再注目されています。
RIMOWA Classic Cabin
アルミモデルに上品なレザーディテールを加えたClassic Cabinは、他のRIMOWAとは少し趣が異なります。ハンドル部分に使われたレザーが、使い込むほどに飴色に育っていくのも楽しみのひとつ。さらに、ハンドルやホイールの色を自分好みにカスタマイズできるRIMOWA UNIQUEというサービスにも対応しており、世界に一台だけのスーツケースを作りたい人にぴったりです。
長期旅行や預け入れに最適なモデル
RIMOWA Hybrid Check-In L
長期旅行や家族旅行で荷物が多くなるときは、容量の大きい預け入れサイズが必要です。Hybridシリーズは、ポリカーボネートのボディにアルミフレームを組み合わせたハイブリッド構造。軽量さと強度を両立しており、表面のマットな質感は傷が目立ちにくいという実用的なメリットもあります。
長期の海外出張や1週間以上の旅行なら、このクラスのサイズを選んでおけば、お土産を詰め込む余裕も十分です。
購入前に知っておきたい注意点
RIMOWAは素晴らしいスーツケースですが、デメリットがないわけではありません。購入後に後悔しないために、以下の点は事前に把握しておきましょう。
価格について
機内持ち込みサイズでも15万円以上は見ておく必要があります。安い買い物ではないからこそ、自分の旅スタイルに合ったモデルをじっくり選ぶことが大切です。また、正規販売店での購入をおすすめします。並行輸入品や中古品の場合、先ほど触れた生涯保証の対象外になるケースがあるためです。
重量とへこみ
アルミモデルは頑丈ですが、決して無敵ではありません。航空会社の雑な取り扱いでへこむことはあります。特に預け入れの場合はそのリスクが高まるので、「傷やへこみも味」と割り切れるかどうかは、アルミモデルを選ぶうえでひとつの判断基準になります。逆に、「できるだけきれいな状態を保ちたい」ならポリカーボネートが無難です。
空港での取り違え防止
人気ブランドあるあるですが、空港のバゲージクレームで同じRIMOWAがいくつも流れてくることがあります。慌てて他人のスーツケースを持ち帰ってしまわないよう、目立つステッカーを貼ったり、カラフルなラゲージベルトを巻いたりする対策をお忘れなく。
自分に合ったRIMOWAを見つけるために
RIMOWAはデザインの魅力だけが先行しがちですが、実際に使ってみるとその機能性の高さに改めて驚かされます。360度回転するホイールの静かで滑らかな走行性能、荷崩れを防ぐ賢い内装、そして生涯保証というアフターケアの安心感。これらすべてが揃っているからこそ、世界中の旅行者に支持されているのでしょう。
最後に、選び方のポイントをもう一度まとめます。
- 重さが気になるならポリカーボネート、所有感を重視するならアルミ
- ビジネス利用ならEssential Sleeve、軽さ最優先ならEssential Lite
- 長期旅行には容量のあるHybrid Check-In L
- 色やカスタマイズで自分らしさをプラスすれば、さらに愛着が湧く
RIMOWAのスーツケースは、単なる荷物入れではなく、旅の相棒です。次の旅に、どのRIMOWAを連れて行くか。選ぶ時間もまた、旅の楽しい一部になるはずです。
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